西高Hot news2023
3年生の数学の授業を紹介します
本日は、3年生数学Ⅲの授業を紹介します。単元は、「微分の応用」です。
授業の冒頭、「微分する方法」について具体的な計算方法の確認がありました。また、本時の学習ポイントとして増減表を正しく書くという授業目標があり、この増減表の作成について説明がありました。増減表を作成するにあたって確認すべきことは以下の2つとなります。それは、①定義域、②f(x)が存在しない点を確認する。この2つを押さえていくことが重要となると説明がありました。いずれの説明もを分かり易く、本時の授業のポイントを伝えています。
続いて例題を示し、丁寧な板書から増減表を書くための準備を解説して行きます。板書や解説のスピードは、大変わかり分かり易いものでした。教員からの質問については、数名の生徒が解答し、演習問題について指名された生徒は板書して解答していきます。この授業は、教師と生徒のやりとりがあり、双方向型の授業形態であると感じました。
1年生 生物基礎の授業を紹介します
先日行われました1年生の生物基礎の授業を紹介します。単元は、「代謝と酵素」です。
授業の冒頭、大腸菌とバクテリアについてペアワークをすることから始まりました。ICTを活用し、プロジェクターには大腸菌、シアノバクテリア、ミトコンドリア、葉緑体の文字が映し出されています。課題は、それぞれの大きさを問う内容です。また、細胞内共生説を表す図解を提示し、必要となる画面と交互に変えながら、授業が展開していきます。
授業プリントが配布されました。プロジェクターには「異化」、「同化」を説明する画像が出され、本時の学習する内容「酵素」について授業プリントが配布されました。この授業プリントは、本時の学習内容がよくまとめられており、学習内容を理解する上で大きな助けとなると感じました。生徒の真剣な眼差しがとても印象的な授業でした。
3年生文系クラス数学の授業を紹介します
先日行われました3年生文系クラスの数学の授業を紹介します。単元は、「ベクトル」です。
本時の学習内容は、ベクトルに関する基礎となる平面ベクトルについて理解し、そして平面と空間におけるベクトルの概念について学ぶことであります。この概念の説明について、担当の先生は、プラケースに入った座席表(平面)を手に取り、空間の点を指で指し示し、平面と空間の関係を説明されました。身近なものを活用し、本時の学習内容の重要なエッセンスを具体的に確認することで生徒の理解する力の助となっています。
具体的な実証に近い説明は、生徒の理解が深まるのだと感じました。また、答案を仕上げていく過程で、数学的な考え方をしっかり表現できるようにと説明があり、板書で分かりやすく記述例が示されました。大変わかりやすい授業の展開であり、生徒も真剣に授業に取り組んでいました。
万葉の庭の紹介⑧
万葉の庭にある「13かきつばた(カキツバタ)」を紹介します。(万葉の庭〜散策の栞より)
「吾のみやかく恋すらむかきつばた丹(に)つらふ妹(いも)はいかにかあらむ」
(巻十−一九八六)
*大意
わたしだけが、こうも恋するのだろうか。かきつばたのように頬の赤いあの娘は、どうなのだろうか。
*ひと言
「丹(に)」は赤い(色)の意。「つら」は面すなわち頬か?しかし、紫の「かきつばた」を、赤(色)の枕詞に使うのは変だという人もいる(こういう用例は結構ある。勘違いなのか、色彩感覚の違いなのか、よくわからない)。
なお、「かきつばた」の「は」は清音で、「かきつはた」が正しいという説もある。
*植物メモ
巻十七−三九二一に、「かきつばた衣に摺り付けますらをの着襲い狩りする月は来にけり」(大伴家持)という歌がある。旧暦五月五日の薬狩り(野に出て薬草を摘む行事)を詠ったものだ。この狩に着用する狩衣を「かきつばた」の花汁で染めることを<書き付け>というので、<書き付け花>が「かきつばた」に転じたのではないかといわれている。他に垂れ下がった三枚の花片を「はた」(幡・旗)に見立てた、という説もある。いずれがアヤメかカキツバタ・・・!?
2年生数学の授業を紹介します
先日行われた2年生「数学Ⅱ」の授業を紹介します。単元は「平面ベクトル」です。
まず、本時のポイントとなる基本ベクトル表示を示し、前時の復習から説明がありました。そして、本時の学習内容である、斜交座標のグラフを併記して示し、前時と対比しながら、解説が進められて行きます。前時と本時の学習内容を対比しての説明は大変分かりやすく、また授業と授業の繋がりが体系化して学ぶ事ができる授業の導入から始まりました。
板書されるグラフは、全てフリーハンドでありながら正確な線で描かれ、見事なグラフが仕上がって行きます。まるで、定規を使って引いた線のように明瞭で正確なグラフです。生徒は皆真剣に授業に集中し、配布されている授業プリントに取り組んでいました。
万葉の庭の紹介⑦
万葉の庭にある「4あぢさゐ(アジサイ)」を紹介します。(万葉の庭〜散策の栞より)
(写真・イラストは著作権フリーの作品を使用しています)
「あぢさゐの八重咲くごとくやつ世にをいませ 吾が背子見つつしのはむ」
橘 諸兄(たちばなのもろえ)(巻二十ー四四四八)
*大意
「あじさいが八重に咲くように、八代も永く、お元気であれ君よ、見ては懐かしもう。」
*ひと言
長寿(七十三歳)を祝って送られた歌に対する、左大臣諸兄の反歌。単純に考えれば相手の弥栄(いやさか)を願って
いる歌だが、ライバル藤原仲麿(のちの恵美押勝)の権勢が目立ちはじめてきた当時の政治情勢を考えると、<お互い
気をつけようではないか>の自戒が込められていると詠むのも、あながちうがち過ぎとはいえまい。
*植物メモ
大形でまり状に群がり咲くアジサイの花は、華やかで花期も長く、現代でも人気が高い。ただし、この歌のアジサイは
ガクアジサイを詠んだものと思われる。ガクアジサイは、アジサイの原種で、その可憐・清楚な花のようすが万葉人に
愛された。
女子サッカー部 関東大会埼玉県予選 第3位決定戦の報告
5月15日(土)浦和駒場スタジアムで行なわれました女子サッカー部 関東大会埼玉県予選第3位決定戦の報告をします。対戦相手は、松山女子高校です。10:00キックオフで試合が開始されました。
西高は、開始早々見事なパスワークから前半4分、3年生篠崎選手が先制点をあげました。西高の選手は積極的にボールと相手選手の間に体を入れながら、ボールをコントロールして行きます。そして、前半14分1年生の松尾選手がゴール前の混戦からヘディングであわせ2得点目をあげました。
後半に入り西高は、切れ味の良いフットワークから相手をかわしパスを繋げて行きます。そして後半開始3分にゴール中央において3年生川窪選手が見事にゴールを決めました。試合終盤松山女子高校も果敢にゴールを狙いますが、西高の好守にに阻まれ、試合は終了しました。
試合結果は、前半2−0、後半1−0、前後半3−0で西高が勝利し、堂々の3位となりました。先日行われた男子サッカー部関東大会埼玉県予選の活躍と同様に、男女揃って埼玉県大会第3位という好成績をあげました。男子サッカー部、女子サッカー部とも今後行われる選手権出場をかけた埼玉県予選に向けての準備が始まっています。本校男子、女子サッカー部の今後益々の活躍を期待しています。
1年生世界史Bの授業を紹介します
1年生の世界史Bの授業を紹介します。単元名は「宗教改革」です。
(授業内容より)1517年ルターはローマ教会に抗議してヴィッテンベルク市の教会、ヴィッテンベルクの城内に95ヶ条の論題を発表しました。これが、一般に宗教改革の始まりとされているそうです。贖宥状批判は大きな反響を呼びました。
この批判はまたたくまに各地に拡大し、ローマ教皇に嫌悪を抱いていた周辺の諸侯、騎士、市民、農民を巻き込んでドイツ社会に大きな影響を与えました。1520年教皇からルターに対し破門宣告が出されましたが、ルターはこの破門状を民衆の前で焼き捨ててしまったそうです。このようなエピソードとともに、当時の時代背景に触れ、宗教改革について解説が大変興味深く展開されました。
本校における各教科の授業の様子は次回また紹介していきます。
斜面林を紹介します③
令和3年5月8日(土)「浦和西高校斜面林友の会」の活動が行われました。この友の会の活動を報告します。
「浦和西高校斜面林友の会」は地学室において、利根川校長から挨拶をいただき始まりました。
斉藤会長からは令和2年度の活動報告及び令和3年度の活動計画の説明がありました。会員小川先生(旧本校職員)から「春先は黄色い花が多く、昆虫の色の識別の関係でハエが受粉に関係し、紫色の花の受粉にはハチがその役割を果たしている」と貴重なお話をいただきました。
その後、斜面林へ移動し枝や枯木を集めるなどの作業を行いました。斜面林には可愛らしい黄色のキンランという花が鮮やかに咲いていました。
ピンク色の花をつけているのは、エビネという花だそうです。花がすずなりに咲いているのが印象的でした。そして、葉の根本をよく見ると小さく黄色い花をつけていたのがオモトというそうです。さらに奥に進むと、フタリシズカという白い繊細で可憐な花が咲いていました。いずれも、よく観察しないと見過ごしてしまう花が数多く自生しています。これも、平成11年より「浦和西高校斜面林友の会」が発足し、22年を迎える歴史の重みが斜面林の自然を支えてくれているのだと実感し、感動しております。今後も、斜面林については、ご報告します。
万葉の庭の紹介⑥
万葉の庭にある「5あやめぐさ(ショウブ)」を紹介します。(万葉の庭〜散策の栞より)
(写真:久喜市役所:久喜市にある菖蒲城址あやめ園のハナショウブより)
「ほととぎす待てど待てど来鳴かず菖蒲草玉に 貫く日をいまだ遠みか」
大伴 家持(おおとものやかもち)(巻八ー一四九〇)
*大意
「ほととぎすは、待っているのに鳴かない。あやめぐさを玉に通す日が、まだ遠いからなのか。」
*ひと言
端午の節句には、ショウブの葉でくす玉を作り、参内者の冠につけて祝うという宮廷行事があったらしい。それが「菖蒲草玉に貫く日」で、この役を担当する菖蒲の蔵人という役職まであった。今でも続くショウブ湯の風習と同様に、一種の厄除けであったと思われる(威勢よく伸びる ショウブの葉姿にあやかろうとしたという説が有力である)。
*植物メモ
<いずれがアヤメかカキツバタ>とけんを競う、あのアヤメ科の美女たちとは全く別種。サトイモ科に属するから、さしづめイモネイちゃん(失礼!)といったところか?
鋭く剣状に伸びた葉の途中を割るように、花が肉穂花序をなして(早い話が穂先みたいな形で)出てくる。