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西高Hot news2024

2年生数学の授業を紹介します

先日行われた2年生「数学Ⅱ」の授業を紹介します。単元は「平面ベクトル」です。

まず、本時のポイントとなる基本ベクトル表示を示し、前時の復習から説明がありました。そして、本時の学習内容である、斜交座標のグラフを併記して示し、前時と対比しながら、解説が進められて行きます。前時と本時の学習内容を対比しての説明は大変分かりやすく、また授業と授業の繋がりが体系化して学ぶ事ができる授業の導入から始まりました。

 

 

板書されるグラフは、全てフリーハンドでありながら正確な線で描かれ、見事なグラフが仕上がって行きます。まるで、定規を使って引いた線のように明瞭で正確なグラフです。生徒は皆真剣に授業に集中し、配布されている授業プリントに取り組んでいました。

 

万葉の庭の紹介⑦

万葉の庭にある「4あぢさゐ(アジサイ)」を紹介します。(万葉の庭〜散策の栞より)

(写真・イラストは著作権フリーの作品を使用しています)

「あぢさゐの八重咲くごとくやつ世にをいませ 吾が背子見つつしのはむ」

橘 諸兄(たちばなのもろえ)(巻二十ー四四四八)

*大意

「あじさいが八重に咲くように、八代も永く、お元気であれ君よ、見ては懐かしもう。」

*ひと言

 長寿(七十三歳)を祝って送られた歌に対する、左大臣諸兄の反歌。単純に考えれば相手の弥栄(いやさか)を願って

 いる歌だが、ライバル藤原仲麿(のちの恵美押勝)の権勢が目立ちはじめてきた当時の政治情勢を考えると、<お互い  

 気をつけようではないか>の自戒が込められていると詠むのも、あながちうがち過ぎとはいえまい。

*植物メモ

 大形でまり状に群がり咲くアジサイの花は、華やかで花期も長く、現代でも人気が高い。ただし、この歌のアジサイは 

 ガクアジサイを詠んだものと思われる。ガクアジサイは、アジサイの原種で、その可憐・清楚な花のようすが万葉人に

 愛された。

 

女子サッカー部 関東大会埼玉県予選 第3位決定戦の報告

5月15日(土)浦和駒場スタジアムで行なわれました女子サッカー部 関東大会埼玉県予選第3位決定戦の報告をします。対戦相手は、松山女子高校です。10:00キックオフで試合が開始されました。

西高は、開始早々見事なパスワークから前半4分、3年生篠崎選手が先制点をあげました。西高の選手は積極的にボールと相手選手の間に体を入れながら、ボールをコントロールして行きます。そして、前半14分1年生の松尾選手がゴール前の混戦からヘディングであわせ2得点目をあげました。

後半に入り西高は、切れ味の良いフットワークから相手をかわしパスを繋げて行きます。そして後半開始3分にゴール中央において3年生川窪選手が見事にゴールを決めました。試合終盤松山女子高校も果敢にゴールを狙いますが、西高の好守にに阻まれ、試合は終了しました。

試合結果は、前半2−0、後半1−0、前後半3−0で西高が勝利し、堂々の3位となりました。先日行われた男子サッカー部関東大会埼玉県予選の活躍と同様に、男女揃って埼玉県大会第3位という好成績をあげました。男子サッカー部、女子サッカー部とも今後行われる選手権出場をかけた埼玉県予選に向けての準備が始まっています。本校男子、女子サッカー部の今後益々の活躍を期待しています。

 

1年生世界史Bの授業を紹介します

1年生の世界史Bの授業を紹介します。単元名は「宗教改革」です。

(授業内容より)1517年ルターはローマ教会に抗議してヴィッテンベルク市の教会、ヴィッテンベルクの城内に95ヶ条の論題を発表しました。これが、一般に宗教改革の始まりとされているそうです。贖宥状批判は大きな反響を呼びました。

この批判はまたたくまに各地に拡大し、ローマ教皇に嫌悪を抱いていた周辺の諸侯、騎士、市民、農民を巻き込んでドイツ社会に大きな影響を与えました。1520年教皇からルターに対し破門宣告が出されましたが、ルターはこの破門状を民衆の前で焼き捨ててしまったそうです。このようなエピソードとともに、当時の時代背景に触れ、宗教改革について解説が大変興味深く展開されました。

本校における各教科の授業の様子は次回また紹介していきます。

斜面林を紹介します③

令和3年5月8日(土)「浦和西高校斜面林友の会」の活動が行われました。この友の会の活動を報告します。

「浦和西高校斜面林友の会」は地学室において、利根川校長から挨拶をいただき始まりました。

斉藤会長からは令和2年度の活動報告及び令和3年度の活動計画の説明がありました。会員小川先生(旧本校職員)から「春先は黄色い花が多く、昆虫の色の識別の関係でハエが受粉に関係し、紫色の花の受粉にはハチがその役割を果たしている」と貴重なお話をいただきました。

その後、斜面林へ移動し枝や枯木を集めるなどの作業を行いました。斜面林には可愛らしい黄色のキンランという花が鮮やかに咲いていました。

ピンク色の花をつけているのは、エビネという花だそうです。花がすずなりに咲いているのが印象的でした。そして、葉の根本をよく見ると小さく黄色い花をつけていたのがオモトというそうです。さらに奥に進むと、フタリシズカという白い繊細で可憐な花が咲いていました。いずれも、よく観察しないと見過ごしてしまう花が数多く自生しています。これも、平成11年より「浦和西高校斜面林友の会」が発足し、22年を迎える歴史の重みが斜面林の自然を支えてくれているのだと実感し、感動しております。今後も、斜面林については、ご報告します。

万葉の庭の紹介⑥

万葉の庭にある「5あやめぐさ(ショウブ)」を紹介します。(万葉の庭〜散策の栞より)

(写真:久喜市役所:久喜市にある菖蒲城址あやめ園のハナショウブより)

 

「ほととぎす待てど待てど来鳴かず菖蒲草玉に 貫く日をいまだ遠みか」

大伴 家持(おおとものやかもち)(巻八ー一四九〇)

*大意

「ほととぎすは、待っているのに鳴かない。あやめぐさを玉に通す日が、まだ遠いからなのか。」

*ひと言

端午の節句には、ショウブの葉でくす玉を作り、参内者の冠につけて祝うという宮廷行事があったらしい。それが「菖蒲草玉に貫く日」で、この役を担当する菖蒲の蔵人という役職まであった。今でも続くショウブ湯の風習と同様に、一種の厄除けであったと思われる(威勢よく伸びる ショウブの葉姿にあやかろうとしたという説が有力である)。

*植物メモ

<いずれがアヤメかカキツバタ>とけんを競う、あのアヤメ科の美女たちとは全く別種。サトイモ科に属するから、さしづめイモネイちゃん(失礼!)といったところか?

鋭く剣状に伸びた葉の途中を割るように、花が肉穂花序をなして(早い話が穂先みたいな形で)出てくる。

女子バスケットボール部 春季南部支部選手権大会について

5月3日(月)本校を会場として、春季南部支部選手権大会が行われました。対戦相手は上尾鷹の台高校です。

スコアは以下のとおりです。

第1ピリオド 21−14、第2ピリオド 29-7、第3ピリオド  17-11、第4ピリオド24-15

浦和西高校91点 VS 上尾鷹の台高校47点 で西高の勝利となりました。

西高は試合開始直後からマイボールにすると速攻が決まり、先制しました。ディフェンスの力があり相手にプレッシャーをかけ、パスコースに入りインターセプトから速攻を決めて行きます。また、遅攻の時でも相手ディフェンスを交わしキレの良いカットインからシュートを決めて行きます。前半を50ー21で折り返し、後半は41−26という結果でした。攻守のバランスがよくとれており、鍛えられたフットワークの良さが印象的でした。次回の試合でもさらなる活躍を期待しています。

万葉の庭の紹介⑤

万葉の庭にある「45ふぢ(フジ)」について紹介します。(万葉の庭〜散策の栞より)

 

(写真:津市ー春から夏に咲くふじの花より)

 

「藤波の花は盛りになりけり奈良の京を 思いほすや君」

大伴 四綱(おおとものよつな)(巻三ー三三〇)

 

*大意

藤の花は今満開になりました、奈良の都を恋しく思いますか、君は。

*ひと言

詩書に「防人司佑大大伴四綱歌」とあるから、作者は大伴旅人(家持の父)に仕えた太宰府の役人だろう。太宰府長官となって九州に下った旅人は、赴任後まもなく妻に死なれたり、自分も病にかかったりして不遇だった。四綱は、そんな長官を慰めようとしたのだろう(この歌に対する旅人の反歌については、巻三ー三一を紐解いてみよう)。

*植物メモ

蔓が右巻きに絡みつき、花が五〇センチから中には二メートルも房となって垂れ下るノダフジと、左巻きで花の房が二〇〜三〇センチと短いヤマフジの二種がある。万葉歌の「ふぢ」は後者と思われる。

Poem by Otomo Yotsuna,captain of the frontier gurads at the Dazaifu

Now that the wisteria are in full bloom,sweeping down like waves,do your thoughts,my Lord,turn to the capital at Nara?

 

 

斜面林を紹介します②

斜面林について改めて紹介します。西高では平成11年から地域に住む住民の方々を中心に、ボランティア団体「浦和西高斜面林友の会」が組織され、それまで放置されていた斜面林の再生を開始していることを前回お伝えしました。

この「浦和西高斜面林友の会」の活動は、毎月第2土曜の9:30〜11:30に行われています。近日中には、5月8日(土)に実施する予定です。この日の主な内容は、地学室に集合し、令和2年度の活動報告及び令和3年度の事業計画が報告され、「浦和西高斜面林友の会」の総会として活動内容が計画されています。今回については、コロナ禍のこともあり、高校生の参加は自粛してもらうことになっております。活動内容につきましては、こHPで随時報告して行きます。

なお、下記「浦和西高斜面林友の会」のHPのリンクを貼り付けておきますので、興味のある方は是非ご覧ください。

         ⬇️

https://unshamenrin.wixsite.com/un-shamenrin

 

 

 万葉の庭の紹介④

万葉の庭にある「36ツツジ」について紹介します。(万葉の庭〜散策の栞より)

「水伝ふ磯の浦回の石つつじもく咲く道をまた見なむかも」

舎人(巻二ー一八五)

*大意

水の流れる池の礒辺の、いわつつじがいっぱい咲いている道を、またみることがあるだろうか。

*ひと言

この歌の詠み人は、草壁皇子に仕えた舎人(召使い)であったらしい。皇子は天武天皇の子で、天皇後継が確実視されていたが、父帝死後まもなく即位する前に急死してしまった。代わって母親の持統天皇が即位することになるのだが、それはともかく、満開のツツジが舎人の心にまた新たな悲しみを誘ったに違いない(皇子は、ツツジの花の咲き乱れる季節に、惜しまれつつ亡くなったのだろう)

 

*植物メモ

日本の山野にはツツジの類が多く、野生のものだけでも二十種類以上もあるが、万葉に詠まれているのは、ほとんどがヤマツツジと思われる。現在、漢字で躑躅の字があてられるが、この漢字は(羊が佇んでツツジを食べて斃れる)の意味を持つ。しかし、これに該当する毒性を持つツツジは、レンゲツツジに」が限られるらしい。