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万葉の庭の紹介⑤

万葉の庭にある「45ふぢ(フジ)」について紹介します。(万葉の庭〜散策の栞より)

 

(写真:津市ー春から夏に咲くふじの花より)

 

「藤波の花は盛りになりけり奈良の京を 思いほすや君」

大伴 四綱(おおとものよつな)(巻三ー三三〇)

 

*大意

藤の花は今満開になりました、奈良の都を恋しく思いますか、君は。

*ひと言

詩書に「防人司佑大大伴四綱歌」とあるから、作者は大伴旅人(家持の父)に仕えた太宰府の役人だろう。太宰府長官となって九州に下った旅人は、赴任後まもなく妻に死なれたり、自分も病にかかったりして不遇だった。四綱は、そんな長官を慰めようとしたのだろう(この歌に対する旅人の反歌については、巻三ー三一を紐解いてみよう)。

*植物メモ

蔓が右巻きに絡みつき、花が五〇センチから中には二メートルも房となって垂れ下るノダフジと、左巻きで花の房が二〇〜三〇センチと短いヤマフジの二種がある。万葉歌の「ふぢ」は後者と思われる。

Poem by Otomo Yotsuna,captain of the frontier gurads at the Dazaifu

Now that the wisteria are in full bloom,sweeping down like waves,do your thoughts,my Lord,turn to the capital at Nara?