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万葉の庭の紹介⑥

万葉の庭にある「5あやめぐさ(ショウブ)」を紹介します。(万葉の庭〜散策の栞より)

(写真:久喜市役所:久喜市にある菖蒲城址あやめ園のハナショウブより)

 

「ほととぎす待てど待てど来鳴かず菖蒲草玉に 貫く日をいまだ遠みか」

大伴 家持(おおとものやかもち)(巻八ー一四九〇)

*大意

「ほととぎすは、待っているのに鳴かない。あやめぐさを玉に通す日が、まだ遠いからなのか。」

*ひと言

端午の節句には、ショウブの葉でくす玉を作り、参内者の冠につけて祝うという宮廷行事があったらしい。それが「菖蒲草玉に貫く日」で、この役を担当する菖蒲の蔵人という役職まであった。今でも続くショウブ湯の風習と同様に、一種の厄除けであったと思われる(威勢よく伸びる ショウブの葉姿にあやかろうとしたという説が有力である)。

*植物メモ

<いずれがアヤメかカキツバタ>とけんを競う、あのアヤメ科の美女たちとは全く別種。サトイモ科に属するから、さしづめイモネイちゃん(失礼!)といったところか?

鋭く剣状に伸びた葉の途中を割るように、花が肉穂花序をなして(早い話が穂先みたいな形で)出てくる。