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2021年4月の記事一覧

 万葉の庭の紹介④

万葉の庭にある「36ツツジ」について紹介します。(万葉の庭〜散策の栞より)

「水伝ふ磯の浦回の石つつじもく咲く道をまた見なむかも」

舎人(巻二ー一八五)

*大意

水の流れる池の礒辺の、いわつつじがいっぱい咲いている道を、またみることがあるだろうか。

*ひと言

この歌の詠み人は、草壁皇子に仕えた舎人(召使い)であったらしい。皇子は天武天皇の子で、天皇後継が確実視されていたが、父帝死後まもなく即位する前に急死してしまった。代わって母親の持統天皇が即位することになるのだが、それはともかく、満開のツツジが舎人の心にまた新たな悲しみを誘ったに違いない(皇子は、ツツジの花の咲き乱れる季節に、惜しまれつつ亡くなったのだろう)

 

*植物メモ

日本の山野にはツツジの類が多く、野生のものだけでも二十種類以上もあるが、万葉に詠まれているのは、ほとんどがヤマツツジと思われる。現在、漢字で躑躅の字があてられるが、この漢字は(羊が佇んでツツジを食べて斃れる)の意味を持つ。しかし、これに該当する毒性を持つツツジは、レンゲツツジに」が限られるらしい。